Russ Kunkel
- 生年
- 1948年
- 出身
- ロサンゼルス, カリフォルニア
- 役割
- drummer / producer
- 担当楽器
- drums / percussion
1948年生まれ、ペンシルバニア州ピッツバーグ出身、ロサンゼルスを拠点に活動するドラマー。1970年代の西海岸シンガーソングライター・ムーブメントを象徴するドラマーとして知られ、James Taylor、Carole King(『Tapestry』1971)、Jackson Browne、Linda Ronstadt をはじめ膨大な数の名盤に参加してきた。歌のニュアンスを邪魔せずに支える抑制されたグルーヴが、彼の演奏スタイルを特徴づける。
Danny Kortchmar、Leland Sklar とともに1972年に The Section を結成し、彼ら3人を中核とするリズム・セクションは70年代LAの「定番チーム」として広く起用された。1970年代後半以降は Jackson Browne のツアー・バンドの中核も務め、近年は Waddy Wachtel、Steve Postell を加えた The Immediate Family として活動を続けている。
どんな人物か
Russ Kunkel のドラムは、強く叩いて曲を支配するタイプではない。James Taylor や Carole King のような歌中心の作品では、声の余白を残しながら、曲が前へ進むための小さな推進力を作る。『Tapestry』のような作品で彼の名前が重要になるのは、まさにその抑制がアルバム全体の親密さを支えているからである。
Jackson Browne の作品では、歌詞の語り口とバンド演奏の間をつなぐ役割が見える。派手なフィルや大きな音量より、曲の温度を保つことを優先する。その感覚が、70年代LAのシンガーソングライター作品に共通する柔らかいロック感を作っている。
The Immediate Family での役割
The Immediate Family では、Kunkel はLeland Sklar とともにリズムの核になる。ギターが前に出る場面でも、歌が中心になる場面でも、彼のドラムは演奏を大げさにしすぎない。70年代の録音で培った「曲を支える技術」が、そのまま現在のバンド演奏に持ち込まれている。
映画『イミディエイト・ファミリー』を見る時は、Kunkel の派手さのなさを弱さと見ないほうがいい。むしろ、目立ちすぎないことで歌と演奏全体を成立させる、その職人的な強さが見どころになる。
関連ページ
- 映画『イミディエイト・ファミリー』登場人物ガイド ── Kunkel を含む中心人物5人を整理。
- 映画『イミディエイト・ファミリー』名盤ガイド ── 参加作品の流れから The Immediate Family 周辺を見る。
- Carole King ── 『Tapestry』周辺の文脈。
- Danny Kortchmar ── The Section 以来のギター/制作面の軸。
- Waddy Wachtel ── The Immediate Family のロック・ギターの柱。
- Leland Sklar ── The Section 以来のリズム・セクションの相棒。
- Steve Postell ── The Immediate Family の現在形を支えるギタリスト。
【映画情報】2026年6月19日 日本公開のドキュメンタリー『イミディエイト・ファミリー』の主役4人のうちの一人 → 特集記事:映画に登場する西海岸ロック名盤ガイド
主な所属/活動バンド
- The Section
- The Immediate Family
代表的な参加アルバム
当サイトに記事のあるアルバムのうち、本人が参加している代表的な作品 (パーソネルは各アルバムのオリジナル・クレジットに基づきます)。
最終更新: