Waddy Wachtel
- 生年
- 1947年
- 出身
- ニューヨーク, アメリカ
- 役割
- guitarist / music director / producer
- 担当楽器
- electric guitar / acoustic guitar
ワディ・ワクテル(Waddy Wachtel)は、1947年生まれ、ニューヨーク・ブルックリン出身のギタリスト/プロデューサー。本名はロバート・ワクテル。1970年代以降ロサンゼルスを拠点に、Linda Ronstadt のレコーディングおよびツアーのバンドにおいて長期にわたり中心的なギタリスト/音楽監督的存在として関わってきた。Warren Zevon のセルフタイトル作(1976)『Excitable Boy』(1978)など、Jackson Browne とともにプロデュースを共同で手がけた仕事でも知られる。
ソロ・アーティストのサポート以外にも、Keith Richards のソロ・プロジェクト The X-Pensive Winos のメンバーとしても活動。近年は Danny Kortchmar、Leland Sklar、Russ Kunkel、Steve Postell とともに The Immediate Family として活動を続けている。
ワディ・ワクテルとは
Waddy Wachtel は、70年代以降のLAロックで「歌ものをロックとして立たせる」ギタリストとして重要である。Linda Ronstadt の作品では、彼のギターがカントリー、フォーク、ポップの間にロックの重心を作った。単に伴奏するのではなく、曲の表情を少し荒く、少し強くする役割を担っている。
Warren Zevon との仕事では、演奏だけでなくプロデュース面でも大きな役割を果たした。Zevon の皮肉や暗さを、ロックの作品として成立させるうえで Wachtel の感覚は欠かせない。Stevie Nicks や Keith Richards 周辺の仕事まで含めると、彼は西海岸だけでなく、70年代以降のアメリカン・ロック全体を横断する人物でもある。
代表的な参加作品
ワディ・ワクテルのギターを当サイト掲載作品からたどるなら、まず Linda Ronstadt の 『Hasten Down the Wind』 と 『Simple Dreams』 が入口になる。カントリーやバラードを含む選曲の中で、歌を前に出しながらロックの輪郭を加える役割が分かりやすい。
もう一枚は、JD Souther の 『You’re Only Lonely』。シンガーソングライター作品を滑らかに支える演奏からは、強いロック・ギターだけではない Wachtel の幅が見える。Linda Ronstadt、Warren Zevon、JD Souther 周辺を行き来すると、70年代LAの歌手とセッションマンが同じ人脈でつながっていたことも見えてくる。
The Immediate Family での役割
The Immediate Family では、Danny Kortchmar と並ぶもう一人のギターの柱である。Kortchmar が曲作りやプロデュースの側面も強く持つのに対し、Wachtel はライブで曲を押し出すロック・ギターの存在感が大きい。
映画『イミディエイト・ファミリー』で Wachtel を見る時は、Linda Ronstadt、Warren Zevon、Stevie Nicks、Keith Richards へ広がる人脈を意識すると分かりやすい。The Immediate Family の中では、70年代LAの歌ものを、よりロック寄りの音へ引っ張る人物として見えてくる。
関連ページ
- 映画『イミディエイト・ファミリー』登場人物ガイド ── Wachtel を含む中心人物5人を整理。
- 映画『イミディエイト・ファミリー』名盤ガイド ── 参加作品の流れから The Immediate Family 周辺を見る。
- Linda Ronstadt ── Wachtel の仕事を理解するうえで重要な歌手。
- Danny Kortchmar ── The Immediate Family でもう一方のギターの柱になる人物。
- Leland Sklar ── The Section 以来の低音の軸。
- Russ Kunkel ── The Section 以来のドラムの軸。
- Steve Postell ── The Immediate Family の現在形を支えるギタリスト。
【映画情報】2026年6月19日 日本公開のドキュメンタリー『イミディエイト・ファミリー』の主役4人のうちの一人 ── Linda Ronstadt や Stevie Nicks ら、長年の共演者によるインタビューを通じて彼の仕事が描かれる。 → 特集記事:映画に登場する西海岸ロック名盤ガイド
主な所属/活動バンド
- The Immediate Family
- The X-Pensive Winos (Keith Richards)
代表的な参加アルバム
当サイトに記事のあるアルバムのうち、本人が参加している代表的な作品 (パーソネルは各アルバムのオリジナル・クレジットに基づきます)。
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