Steve Postell

スティーヴ・ポステル
役割
guitarist / singer / songwriter / producer
担当楽器
electric guitar / acoustic guitar / vocals
Steve Postell visual

Steve Postell は、ギタリスト/シンガー/ソングライター/プロデューサーとしてロサンゼルス周辺のシーンで活動してきたミュージシャン。The Immediate Family では Danny Kortchmar、Waddy Wachtel、Leland Sklar、Russ Kunkel と並び、バンドを現在進行形のロック・グループとして成立させる役割を担っている。

Steve Postell は何者か

ひとことで言えば、Steve Postell は70年代ロサンゼルスの名セッションマンたちと、現在の西海岸ロックを結ぶギタリストである。The Immediate Family ではギターとヴォーカルだけでなく、ソングライティングやプロデュースにも関わる。映画『イミディエイト・ファミリー』で初めて名前を知った人は、Danny Kortchmar ら4人の経歴を現在のバンド活動へ接続する人物、と捉えると分かりやすい。

なお、英語表記は Steve Postell と末尾の「l」が2つある綴りが正式。検索では Steve Postel と入力されることもあるが、同じスティーヴ・ポステルを探している場合は Steve Postell が正しい表記となる。

Steve Postell の略歴

  • ニューヨークの Mannes College of Music で音楽を学ぶ。
  • Pure Prairie League での演奏や、ブロードウェイ作品への出演、映画・テレビ音楽の作曲などを経験。
  • David Crosby の『Sky Trails』でギターを弾き、『For Free』では楽曲制作にも参加した。
  • Danny Kortchmar のソロ作品で演奏と共同プロデュースを担当。その仕事をきっかけに The Immediate Family の結成へつながった。
  • The Immediate Family ではギター、ヴォーカル、ソングライティングを担う。

Postell の立ち位置は、The Section の70年代黄金期を直接作った4人とは少し違う。彼は後続世代として彼らの演奏を聴き込み、のちに実際のバンドメイトとなった人物である。だからこそ The Immediate Family における Postell は、単なる追加メンバーではなく、70年代のセッションマン文化を現在のステージと録音へつなぐ接点として重要になる。

The Immediate Family での役割

The Immediate Family は、Danny Kortchmar、Waddy Wachtel、Leland Sklar、Russ Kunkel という70年代LAの名セッションマンたちを中心にしたバンドだが、Postell の存在によって単なる回顧企画とは違う表情を持つ。彼はギターとヴォーカルを担うだけでなく、曲作りや制作面でもバンドを現在の音に引き寄せている。

公式サイトでは、Postell が Danny Kortchmar のソロ作品で演奏と共同プロデュースに関わり、その作品が The Immediate Family 結成につながったと紹介されている。つまり彼は、古い人脈に後から乗っただけの人物ではなく、バンドが動き出すきっかけの側にもいた人物である。

映画『イミディエイト・ファミリー』を見るときも、Postell は「4人の名手に加わった新しいメンバー」と見るより、70年代のセッション文化を現在のバンド活動に変換する存在として見ると分かりやすい。

ほかの4人との違い

Danny Kortchmar、Leland Sklar、Russ Kunkel は The Section の中核、Waddy Wachtel は Linda Ronstadt や Warren Zevon らの録音とツアーで70年代から存在感を示した。一方の Postell は、その黄金期を後の世代から受け継いだメンバーである。この世代差があるからこそ、The Immediate Family は昔の名演を再現するだけでなく、新曲を演奏する現役バンドとして成立している。

David Crosby 以降の西海岸人脈

公式サイトでは、David Crosby の晩年のソロ作品への参加や、John Oates、Jennifer Warnes、Kenny Loggins、Eric Andersen、Iain Matthews、Pure Prairie League、Dan Navarro らとの仕事が紹介されている。James Taylor と Carole King のコンサート映画『The Troubadour Reunion Tour』では、エンジニアリング/ミキシング面で関わったことも記されている。

ここから見えるのは、Postell が「70年代だけを語る人」ではないということだ。David Crosby や Jackson Browne の世代と接点を持ちながら、制作、録音、演奏をまたいで活動している。West Coast Rock Guide の文脈では、過去の名盤と現在のライブ/録音現場をつなぐ人物として位置づけられる。

The Night Train Music Club

自身の活動としては、The Night Train Music Club という流動的なコラボレーションも主宰。David Crosby、Jackson Browne、David Pack、Paul Barrere、Steve Ferrone、Albert Lee、Jeff Bridges らが関わった場として、Postell の人脈と音楽的な守備範囲を示している。

The Night Train Music Club は、固定メンバーだけで完結するバンドというより、曲や企画ごとに演奏家が集まる場として見ると分かりやすい。Postell の強みは、ギタリストとして前に出ることだけではなく、歌い手、ソングライター、セッションマンを同じ場に呼び込み、音楽としてまとめるところにある。

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