配信で聴く
解説を読む ↓Jackson Browne(ジャクソン・ブラウン)の『Running on Empty』は、1977年のツアー生活を録音に取り込んだライブ・アルバム。既発の代表曲を並べる通常のライブ盤とは異なり、Browneがそれまで発表していなかった曲を、ステージ、ホテルの部屋、ツアーバスなどで録音している。
まず押さえたい3点
- 録音そのものが題材: 会場の演奏と移動中の録音を通して、ツアーの日常を描く。
- 入口になる曲: 「Running on Empty」と、終盤の「The Load-Out」から「Stay」へ続く流れ。
- 演奏者からも楽しめる: David LindleyとThe Sectionの4人が参加したバンドを聴ける。
普通のスタジオ盤でもベスト・ライブ盤でもない
公式サイトは本作を、移動しながら働く音楽家の生活を扱った、新しい素材によるライブ・アルバムとして紹介している。「5作目」という順番と「5作目のスタジオ作」は同じ意味ではない。会場だけでなく、宿泊先やバスでの録音が含まれることが本作の特徴である。
曲目だけでなく録音場所へ目を向けると、作品の楽しみ方が変わる。完成したショーの華やかさから、舞台裏の小さな場面へ視点が移る構成として聴くのがおすすめだ。
David LindleyとThe Sectionの参加
公式のリマスター案内が挙げる演奏者は、Danny Kortchmar、David Lindley、Craig Doerge、Leland Sklar、Russ Kunkel。Doug HaywoodとRosemary Butlerがバック・ボーカルを担当する。
The Sectionの顔ぶれはKortchmar、Doerge、Sklar、Kunkelの4人。Lindleyはそれとは別に参加する奏者であり、映画『イミディエイト・ファミリー』の中心人物とアルバムの参加者を、そのまま同じ集団として扱わないことが大切だ。Jackson BrowneとThe Sectionの特集では、この違いを整理している。
代表曲から聴く
Running on Empty
まずはタイトル曲から。作品全体を聴く前の入口として選び、そのあとに会場以外で録音された曲を挟むと、アルバムの舞台が一つのコンサートに収まらないことが分かる。
Shaky Town
Danny Kortchmarの作曲による一曲。Browneの歌だけを追うのではなく、バンドのメンバーが作品作りにも関わっていることを知る入口になる。Kortchmarの人物記事と合わせて聴きたい。
The Load-Out/Stay
アルバムを通して聴くなら、この2曲を続けて聴くところまで進みたい。曲順を含めて楽しむ入口として、タイトル曲と組み合わせておすすめする。
『The Pretender』とどちらから聴く?
曲の題材やスタジオ作品としてのまとまりを追いたいなら、前作『The Pretender』。ツアー中のバンドと録音の試みを知りたいなら本作を選ぶ。さらにDavid Lindleyとの共演をさかのぼるなら『For Everyman』や『Late for the Sky』へ進める。
収録曲
- Running on Empty
- The Road
- Rosie
- You Love the Thunder
- Cocaine
- Shaky Town
- Love Needs a Heart
- Nothing but Time
- The Load-Out
- Stay
一般的な評価
ビルボード200で3位を獲得し、米国で7×プラチナ認定。Browne のキャリアにおいて最大のセールスを記録した作品となった。シングル「Running on Empty」(全米11位)、「The Load-Out」と「Stay」のメドレー(全米20位)が大ヒット。録音の場所と日付が各曲のクレジットに明記されており、新曲をツアー生活の録音で構成した独特のライブ・アルバムとして知られる。
関連ページ・参考資料
作品を手元で楽しむ
PRCD・レコードの在庫や仕様を販売先で確認できます。関連書籍や正規グッズがある場合は、あわせて掲載します。
※ 上記リンクは広告(アフィリエイト)です。商品ページへ移動し、購入された場合に当サイトに紹介料が発生することがあります。 詳しくは 広告掲載について をご覧ください。
配信で聴く
最終更新: