Running on Empty cover

Running on Empty

発売
1977年12月6日
レーベル
Asylum Records
プロデュース
Jackson Browne
ジャンル
Rock / Singer-Songwriter

配信で聴く

解説を読む ↓

Jackson Browne(ジャクソン・ブラウン)の『Running on Empty』は、1977年のツアー生活を録音に取り込んだライブ・アルバム。既発の代表曲を並べる通常のライブ盤とは異なり、Browneがそれまで発表していなかった曲を、ステージ、ホテルの部屋、ツアーバスなどで録音している。

まず押さえたい3点

  • 録音そのものが題材: 会場の演奏と移動中の録音を通して、ツアーの日常を描く。
  • 入口になる曲: 「Running on Empty」と、終盤の「The Load-Out」から「Stay」へ続く流れ。
  • 演奏者からも楽しめる: David LindleyとThe Sectionの4人が参加したバンドを聴ける。

普通のスタジオ盤でもベスト・ライブ盤でもない

公式サイトは本作を、移動しながら働く音楽家の生活を扱った、新しい素材によるライブ・アルバムとして紹介している。「5作目」という順番と「5作目のスタジオ作」は同じ意味ではない。会場だけでなく、宿泊先やバスでの録音が含まれることが本作の特徴である。

曲目だけでなく録音場所へ目を向けると、作品の楽しみ方が変わる。完成したショーの華やかさから、舞台裏の小さな場面へ視点が移る構成として聴くのがおすすめだ。

David LindleyとThe Sectionの参加

公式のリマスター案内が挙げる演奏者は、Danny Kortchmar、David Lindley、Craig Doerge、Leland Sklar、Russ Kunkel。Doug HaywoodとRosemary Butlerがバック・ボーカルを担当する。

The Sectionの顔ぶれはKortchmar、Doerge、Sklar、Kunkelの4人。Lindleyはそれとは別に参加する奏者であり、映画『イミディエイト・ファミリー』の中心人物とアルバムの参加者を、そのまま同じ集団として扱わないことが大切だ。Jackson BrowneとThe Sectionの特集では、この違いを整理している。

代表曲から聴く

Running on Empty

まずはタイトル曲から。作品全体を聴く前の入口として選び、そのあとに会場以外で録音された曲を挟むと、アルバムの舞台が一つのコンサートに収まらないことが分かる。

Shaky Town

Danny Kortchmarの作曲による一曲。Browneの歌だけを追うのではなく、バンドのメンバーが作品作りにも関わっていることを知る入口になる。Kortchmarの人物記事と合わせて聴きたい。

The Load-Out/Stay

アルバムを通して聴くなら、この2曲を続けて聴くところまで進みたい。曲順を含めて楽しむ入口として、タイトル曲と組み合わせておすすめする。

『The Pretender』とどちらから聴く?

曲の題材やスタジオ作品としてのまとまりを追いたいなら、前作『The Pretender』。ツアー中のバンドと録音の試みを知りたいなら本作を選ぶ。さらにDavid Lindleyとの共演をさかのぼるなら『For Everyman』や『Late for the Sky』へ進める。

収録曲

  1. Running on Empty
  2. The Road
  3. Rosie
  4. You Love the Thunder
  5. Cocaine
  6. Shaky Town
  7. Love Needs a Heart
  8. Nothing but Time
  9. The Load-Out
  10. Stay

一般的な評価

ビルボード200で3位を獲得し、米国で7×プラチナ認定。Browne のキャリアにおいて最大のセールスを記録した作品となった。シングル「Running on Empty」(全米11位)、「The Load-Out」と「Stay」のメドレー(全米20位)が大ヒット。録音の場所と日付が各曲のクレジットに明記されており、新曲をツアー生活の録音で構成した独特のライブ・アルバムとして知られる。

関連ページ・参考資料

配信で聴く

最終更新: