Neil Young の4作目スタジオアルバム。代表曲「Heart of Gold」「Old Man」を収録し、アルバムとシングルの両方で全米1位を獲得した、彼のキャリアで最も広く聴かれた作品である。
主にナッシュビルとカリフォルニアの自宅牧場で、The Stray Gators と呼ばれるセッション・ミュージシャンを中心に録音された。2曲ではロンドン交響楽団が起用され、David Crosby、Graham Nash、Stephen Stills、Linda Ronstadt、James Taylor らがコーラスで客演している。カントリー寄りの落ち着いた作風が前面に出た一枚で、麻薬で命を落とした知人を主題にした「The Needle and the Damage Done」なども収録する。
どんなアルバムか
『Harvest』は、Neil Young の中でも入口になりやすいアルバムである。声、アコースティック・ギター、カントリー寄りのリズムが前に出ており、Crazy Horse との荒いロック作品よりも柔らかく聴こえる。
ただし、単に穏やかな作品ではない。「The Needle and the Damage Done」のような痛みを含む曲や、「Alabama」のように社会的な緊張を帯びた曲もある。表面は親しみやすいが、内側には Neil Young らしい孤独と違和感が残っている。
聴きどころ
「Heart of Gold」は、Neil Young 最大のヒット曲であり、彼の静かなフォーク/カントリー面を象徴する曲である。Linda Ronstadt と James Taylor のコーラスも入り、西海岸シンガーソングライター人脈の広がりが見える。
「Old Man」は、年齢や人生への視線を、シンプルな演奏の中に置いた代表曲。『Harvest』が単なるヒット作ではなく、Neil Young の内省を広く届く形にした作品だと分かる。
収録曲
- Out on the Weekend
- Harvest
- A Man Needs a Maid
- Heart of Gold
- Are You Ready for the Country?
- Old Man
- There's a World
- Alabama
- The Needle and the Damage Done
- Words (Between the Lines of Age)
一般的な評価
ビルボード200で1位を2週にわたり記録し、英国でも1位を獲得、米国では4×プラチナ(400万枚以上)に認定されている。同年の全米ベストセラー・アルバムとなった。シングル「Heart of Gold」は全米シングルチャートで1位、「Old Man」は31位を記録している。Rolling Stone 誌の「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」にも複数版で選出されており、Neil Young の代表作のひとつとして広く位置づけられている。
関連ページ
- Neil Young ── Buffalo Springfield、CSNY、ソロ期をまとめて見る。
- ニール・ヤング案内 ── 『After the Gold Rush』と『Harvest』の違いから見る。
- After the Gold Rush ── 『Harvest』直前の重要作。
- CSNY ── David Crosby / Graham Nash / Stephen Stills との関係を見る。
- Linda Ronstadt ── コーラス参加を含む西海岸人脈をたどる。
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